◉この作品は、江戸の後期に流行ったらしい金魚鑑賞用の水槽「金魚桶」をイメージして拵えたスパイスラックになります。
本物の金魚桶というのは、底の抜けた木製“桶”の天地にガラスを嵌め込んで、それを縦にした感じの物で、さながら太鼓の様に丸い形状をしているのですが、この時の私には空前の六角形ブームが到来していましたので、はい、六角形です。
良いよねー六角形。
ガラス扉の取っ手は木象眼細工の金魚になっております。正面から眺めるとこの金魚が六角形の水槽の中を泳いで見えるという寸法です。
手前と奥の両面共にガラスなので窓際に置いた時に光を遮らず、部屋が暗くならないのが良いところ。昼と夜で見え方が変化するところも気に入っているのですが…、あれっ、もしかしてスパイスって光に当てない方が良かった!?
色違いで二つ作った内の一本は親戚宅でアクセサリー用の飾り棚になっているそうですから「金魚桶のジュエリーケース」が正解だったかもしれません。販売する時はそうしようかな。