leather works

一ツ眼のベルトポーチ

作品名:ひとつ眼牛のベルトポーチ
One-eyed cow Belt Pouch
製作年度 :2018/02

素材:オイルレザー、ヌメ革、パドック、黒檀など 
一ツ眼のベルトポーチ 大鼬鼠拳銃郎
一ツ眼のベルトポーチ 大鼬鼠拳銃郎

◉舞台やテレビの大道具を建てる現場作業時に、作業員の方が腰に携帯する工具袋をガチ袋と呼びます。よく使う道具などを腰にぶら下げておくのは施工現場では大変便利なものです。もう一昔前になりますが「カリスマ美容師」などの言葉が流行った頃、何本ものハサミを腰の道具袋に入れて格好良くパフォーマンスをしていました。この腰道具「シザーケース」も流行していろんな商品が売られる様になりました。

 

 僕は財布を鞄に入れずに常時携帯しないと心配派なので、財布ケースとして色々なシザーケースを使ってきました。様々なケースを試しましたが、どれもサイズやポケット数などが帯に短し襷に長しで、中々自分の持ち物がスッキリと収まる都合の良い物には出会えません。ならば作るしか無いだろう。と云う事で、この腰袋のデザインが始まりました。

 

 中に入っている物を出し入れする時に手探りで出来る様に、大きな開口部が一瞬で開く特殊な蓋になっています。これが非常に便利なんですよ。ペンホルダーもお気に入りのボールペンにジャストサイズ。スカスカやキツキツとはおさらばです。いや、作って良かった!


モチーフは牛。ひとつ眼の牛です。牛に見えないって?じゃあモンスターでもいいです。でも中々愛嬌のある顔をしてるでしょう?眼の部分は木象嵌です。眼玉から鼻輪がぶら下がっています。うーん、やっぱりモンスターか。