製作年度: 2020/12
素材:チーク板材、水牛の角、真鍮輪、ヌメ革
◉2021年、明けましてお目出とう御座います。
2021年は全人類の殆どの人が同じ様な想い持って迎えた新年ではないでしょうか。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中で迎えたこの新年が、再び繰り返される事が無い様に切に願います。
それでも日常は続きます。
毎年の年賀状に載せる為に、その年の干支をモチーフにした作品を作って七年目になりました。ここ二年くらいは何を作るか中々決まらず、産みの苦しみを味わいましたが、今年は幾つかのアイデアの中から一点、すんなりと決まりました。
丑年は壁フックです。しかも三種の連作になります。
干支クラフトシリーズは、干支をモチーフにした実用品の作品なので、今回は壁掛けのフックと云う機能を持たせていますが、作りたかったのはあれです。よく狩猟をやるお金持ちの家にありそうな鹿の頭の飾り物、「アニマルトロフィー」って云うヤツです。あれはカッコいいですよねー。あのイメージです。
最近はアニマルトロフィーをモチーフにしたモダンな感じのペーパークラフトなんかもありますけど、大鼬鼠流は木と革の質感でいきましょう。
さあ、デザインの時間です!
●年賀状では、角フックにマスクを引っ掛けています。IDケースなんかでもいいかも。鼻フックフックには鍵とか引っ掛けると似合うでしょうか。
先ずはTwitterに投稿した製作記録から。
先ずは紙粘土造形から始めます。
— 大鼬鼠 拳銃郎 (@kenjuro_oitachi) December 23, 2020
いつかの残りモノが在ったので購入せずに済む。ちょっと硬いけどZIP ROCKって凄いね。#干支クラフトシリーズ2021 pic.twitter.com/kFlU4Vsytx
紙粘土が乾いたら濡らしたヌメ革を被せて絞り出し。一点モノなら紙粘土の雄型だけでもなんとかなるもんだ。#干支クラフトシリーズ2021 pic.twitter.com/SzjnKTVwq6
— 大鼬鼠 拳銃郎 (@kenjuro_oitachi) December 24, 2020
チーク材の板を糸鋸盤で切り出して、ルーターを当てれば、木工部分の工作は完了。裏面に壁掛け用の金具も仕込みました。#干支クラフトシリーズ2021 pic.twitter.com/XB1DgpX3wU
— 大鼬鼠 拳銃郎 (@kenjuro_oitachi) December 25, 2020
菱目打ちからの縫製。
— 大鼬鼠 拳銃郎 (@kenjuro_oitachi) December 30, 2020
裏に一枚皮を当ててます。
その前に切り込み入れて穴開けしてますが、写真は無かったです。#干支クラフトシリーズ2021 pic.twitter.com/hS9Ym9ZBXx
完成!
— 大鼬鼠 拳銃郎 (@kenjuro_oitachi) December 31, 2020
丑の鼻フックフック。
全体像は年賀状にて。#干支クラフトシリーズ2021 pic.twitter.com/tkmq6p0nIx
●壁面にセッティングする時のバランスが大事ですね。牛の顔の作られていない部分が浮かんでくる様な絶妙な位置関係があるはずです。
●角フックは片側に角が飛び出しているので、重心が偏ります。重力でベースが傾かない様に背面固定は上下二段での固定になってます。
●鼻フックフックって言いたいだけで作ったんだろうと言われそうですが、実用性も十分備えています。真鍮環は単体でベースのチーク材に打ったビスで固定されているので強度はバッチリ。鼻から口の造形部分の革は端をダブルラインでステッチして真鍮釘で固定しています。
●角フックはこんな感じで長い物をかける事もできます。まあ掛けないですけど。鼻との統一感を出すために同じ革で根元を巻いています。
●見上げたアングル。牛の顔が見えてきませんか?私には見えます!
●チークの板材を使ったの始めてでしたが、すごく扱い易かったです。
●最後に小咄を一つ。
大鼬鼠「牛の角でフックを拵えたんだけど、これは売れるかね?」
熊さん「牛の角のフックかい。それなら心配いらねぇよ、特に女の人には良く売れるんじゃねぇかな。」
大鼬鼠「女の人に?そりゃあどうしてだい?」
熊さん「牛だけに女性が(雌牛が)買う(cow)でしょう。」
良い一年になりますように…。
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